MIYATA TECHNICAL CENTER 整備工場様の課題にフォーカスする

2022.09.21エーミング/札幌   クラウン/ソナー&ミリ波レー...

トヨタ・クラウン(2017/5月、AWS211)、フロントバンパー交換に伴うソナー及びミリ波レーダーのエーミング作業です。 なかなか手を焼きました。

① エンジンスターター(社外)がついているため、ECUにアクセス出来ない。

(ミリ波レーダー、ソナー共に)

② インテリジェントクリアランスソナー(以下ICS)の作業サポートが出てこない。

【対応策】

①・・エンジンスターターを外す。

   CAN信号を取っているタイプのリモコンエンジンスターターがついている車輌は、スキャンツールでの通信を阻害されるケースがあり、解決策は取り外すしかありません!

殆どの場合、「スタート/ストップ」スイッチの裏側のバイパスカプラーをノーマルに戻すことで解決します。

②・・「一難去ってまた一難」という感じでした。

通信状態が回復し、ミリ波レーダー(オプション設定)のエーミングは無事に完了しましたが、それでも「ICS」の作業サポートが出てこない(ツールプラネットを使用)

随分と時間がかかっているなぁと思い、作業場へ行ってみると「ICSが出来ない。システムには出てくるが作業サポートが出てこない」と。

トヨタ純正診断機(以下GTS)の使用を薦めると「つながらないから、同じだと思います」との事、それでもGTSを接続し確認が「ICS」に作業サポートは出ない。。。

GTSで作業出来ないことが腑に落ちず、試しにウルトラソニックセンサー(以下USS)を開くと「作業サポートがある!

ファイネスを良く見てみるとこのモデルは、ICSではなく「USSのICS付き」という組合せのようです。

角度の入力も2か所のみで「FRC(フロント右センター)/FLC(フロント左センター)」を測定し無事終了。

《結論》

1.ツールプラネットではソナー登録は出来ない!(しかし、システムチェックはできる)

2.やっぱり、作業前にはファイネスを確認しよう!

まだまだ、勉強です。 ⇩写真はサーチ中ですが、DTC(故障コード)を確認して終了です。