左クォーターの修理ですが、整備書には、レーダーエーミングは「リアバンパー交換時」に行うと記載されており、更に「左右のレーダーエーミングを行う」とありますので今回も左右のエーミング作業を行います。 前後エンブレムセンターより「下げ振り」を使用し2点を結ぶ車輌中心線を使用しターゲットを設置します
が、この車輌は基準点が他のメーカーとは違っています。
下の写真のように前側のポイントから距離を測定します。
しかもそこそこアバウトな数値です。 この車輌はターゲットもリフレクターではなく「ドップラーシミュレーター」を使用します。
その設置位置もアバウトですが、左右同時作業により左右差は出ません。 上の写真にある緑で囲った「ドップラーシミュレーター設置基準点」が、下の写真の⇒です。車輌中心線に対し直角(車輌に正対)に設置するために、クロスレーザーを使用しています。 設置が完了しましたので、あとは診断機でエーミングを進めます。 診断機から電装品を選択⇒その中のBSM・・・・・ が無い!!
何度確認しても無い!!
ファイネスではH26(2014年)/11月~で整備マニュアルが変更になっています。
この車輌は「H26/12月」の登録、後期型です。
「おかしい・・・。」
ファイネスに戻り再度確認⇒確認⇒確認⇒「ん?!」
後期型はフレームナンバーが「200~」のはずがこの車輌は「130」から始まっている!
登録日を鵜呑みにしてはいけないのです。(ホンダ・日産も同様のことが確認されています)
登録日と合わせて、車台番号の確認も必須条件なのです。。。こんな初歩的なミス。
慣れてきた頃がミス時です。
結局この車輌は前期型でBSMとは呼ばずRVM(リア・ビークル・モニタリング)というシステム名とわかりました。
メニューのRVMから、レーダーエーミングは左右共に完了です。
エーミング作業はマツダ純正診断機を使用(ちなみに、G-SCAN,ツールプラネット、オーテル共に作業不可)
※ARCメンバーより「BOSCHも不可」との情報をいただきました。