MIYATA TECHNICAL CENTER 整備工場様の課題にフォーカスする

2022.09.14エーミング/札幌   CX-5/ブラインドスポット...

マツダ・CX-5(LDA-KE2AW、H26/12月)、左クォーター修理に伴うBSM(ブラインド・スポット・モニター)のエーミング作業です。

左クォーターの修理ですが、整備書には、レーダーエーミングは「リアバンパー交換時」に行うと記載されており、更に「左右のレーダーエーミングを行う」とありますので今回も左右のエーミング作業を行います。 前後エンブレムセンターより「下げ振り」を使用し2点を結ぶ車輌中心線を使用しターゲットを設置します

が、この車輌は基準点が他のメーカーとは違っています。

下の写真のように前側のポイントから距離を測定します。

しかもそこそこアバウトな数値です。 この車輌はターゲットもリフレクターではなく「ドップラーシミュレーター」を使用します。

その設置位置もアバウトですが、左右同時作業により左右差は出ません。 上の写真にある緑で囲った「ドップラーシミュレーター設置基準点」が、下の写真の⇒です。車輌中心線に対し直角(車輌に正対)に設置するために、クロスレーザーを使用しています。 設置が完了しましたので、あとは診断機でエーミングを進めます。 診断機から電装品を選択⇒その中のBSM・・・・・   が無い!!

何度確認しても無い!!

ファイネスではH26(2014年)/11月~で整備マニュアルが変更になっています。

この車輌は「H26/12月」の登録、後期型です。

「おかしい・・・。」

ファイネスに戻り再度確認⇒確認⇒確認⇒「ん?!」

後期型はフレームナンバーが「200~」のはずがこの車輌は「130」から始まっている!

登録日を鵜呑みにしてはいけないのです。(ホンダ・日産も同様のことが確認されています)

登録日と合わせて、車台番号の確認も必須条件なのです。。。こんな初歩的なミス。

慣れてきた頃がミス時です。

結局この車輌は前期型でBSMとは呼ばずRVM(リア・ビークル・モニタリング)というシステム名とわかりました。

メニューのRVMから、レーダーエーミングは左右共に完了です。

エーミング作業はマツダ純正診断機を使用(ちなみに、G-SCAN,ツールプラネット、オーテル共に作業不可)

※ARCメンバーより「BOSCHも不可」との情報をいただきました。